美術手帳  美術出版社   
「作家のコメント」

今井瑾郎
 



作品の強い中心性は、できるかぎり浄化された環境との多様な関係のなかから生ずるものである。この作品は高さ百五十センチの鉄板を海岸線と平行に百メートル並べて、夜間に水銀灯を照射した。鉄板の影が地を這い、砂丘の凹凸に反応しながら海へとつながった。そして、かぜの影響を受けた鉄板のかすかな揺れが荒々しい波へと連動し、海を揺るがした。海は光と影のストライブの空間へと変貌していき、視覚の許す範囲においてそれは水平線の彼方へと消えていった。








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